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全修。
若き天才アニメ監督が、かつて観た映画のような異世界へ入り込み、描く力で世界と向き合うオリジナルアニメです。
What Is It?
どんな作品?
広瀬ナツ子は社会現象級の作品を作ったアニメ監督です。次回作の恋愛映画に苦戦していた彼女は、あるきっかけで自分が子どもの頃に夢中になった映画の世界へ入り込み、そこで描くことと物語を動かすことの意味を問われていきます。
Original Source
原作と成り立ち
山﨑みつえ、うえのきみこ、MAPPAによるオリジナルアニメです。漫画原作や小説原作ではなく、アニメ制作側から立ち上げられた企画として見ると特徴が分かりやすいです。
Production
制作スタッフとスタジオ
監督は山﨑みつえ、脚本はうえのきみこ、制作はMAPPAです。キャラクター原案・世界観設定に辻野芳輝、音楽に橋本由香利を置き、創作とファンタジーを接続する設計になっています。
Yurari Note
作る人の業をファンタジーにしたアニメ
私は『全修。』を、異世界ものというより「作る人の業」をファンタジーにした作品として観ました。ナツ子が絵を描く時の切迫感には、好きなものに人生を持っていかれた人の怖さがあります。勢いで押す場面もありますが、作画や演出が物語そのものへ干渉していく感じが面白く、アニメについてのアニメとしてかなり楽しいです。
Good Points
見どころ
見どころは、MAPPA制作らしい派手な画面と、創作そのものを武器にする発想です。主人公がただ異世界を攻略するのではなく、絵を描くことによって世界の見え方を変えていくので、アニメ制作を題材にした作品としてのメタな面白さがあります。
Before Watching
観る前の注意点
オリジナル作品なので、説明より勢いで受け止める場面があります。異世界ファンタジーの整った設定や恋愛の分かりやすい進行だけを期待すると少し変化球です。創作論の温度が高いので、そこに乗れるかが好みを分けます。